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レストランの営業時間のアナウンスに起こされて、急いで朝食に向かった。船内のレストランは営業時間がしっかり決まっていて朝食、昼食、夕食の時間帯しか営業していない。よってその時間を逃すと次の営業時間まで我慢しないといけないという事態になる。
バイキング形式の朝食をとった後、海原でも眺めようかという話になりデッキに向かった。しかしそこには『走行中はデッキに出ないで下さい。』という張り紙が…。昔は出られたのに…。確かに高速船になって3日かかるのが2日で着くようになったのだが、その高速のせいでデッキにでられなくなったのか?しかたがないので船内をウロチョロするが、すぐに暇になり部屋に戻る事にした。
部屋で横になっていたらいつのまにか寝てしまい、起きたら夕方だった。ふと窓の外を見ると遠くの方に陸が見える。室内TVのGPSで確認すると、どうやら青森あたりらしい。前方の方には虹がかかっているのが見える。障害物が無い状態で見る虹はとても大きい。
20:30 小樽港に到着。いよいよ北海道の大地をわが愛車が踏みしめる。空気までが違うような気がするのは気のせいか?とりあえずチェックインしようとホテルに向かう。今夜の宿はホテルノルド。目の前が小樽運河という最高の立地条件。夜の運河はガス灯の光が幻想的でキレイだ。
ずっと見ていても飽きない光景なのだが、花より団子という事で夕食に出かける事にした。実はうちの親父は北海道出身で親戚が北海道の各地にいる。札幌には弟(僕からみると叔父さん)がいて飲み屋をやっている。今夜はそこに行く約束をしていたのだが、なんと迎えの人を準備してくれていた。迎えの人とロビーで待ち合わせてお店に向かったのだが、けっこうスピードを出す。『飛ばしますね。』と言ったら、『今日はお客さんを乗せてるから抑えてるよ。』との事。どうやら北海道の人はみんな飛ばすらしい。高速道路を飛ばして30分くらいで手稲区についた。
叔父さんの店は『与作』という小さなお店。(札幌手稲区の方に行ったら寄ってみて下さい。)昔はすすきのでやっていたらしいが、今は自宅の1階でやっている。常連さんらしい人がたむろしていた。ここではもう料理が出るわ出るわ。ウニ、イクラ、タラバ、花咲、毛がに、コンブ、シャコ、ほっけ、メロン…北海道の味覚を今日1日で全て堪能してしまった気がする。(叔父さんに感謝!)最後にしょうゆラーメンを作ってくれたが、これがまた絶品!ラーメン屋でもやっていけるくらいのおいしさだった。
名残惜しかったが明日からのことを考えて2時間くらいで失礼した。明日からは日本海側を北上するという話をしていたら、常連さんが『増毛』という所に日本最北端の酒蔵があるから是非寄ってみるといいと教えてくれた。
今日は北海道の味覚と北海道の人のやさしさの触れた1日だった
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