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北海道旅行12日目行程マップ
12日目 1999/7/23
天気 小雨 のち 晴れ
登別温泉 → 熊牧場 → 登別東IC → 道央自動車道 → 札幌自動車道 → 小樽IC → 小樽散策 → 敦賀に向けて出航
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硝子と鮨と運河の街

すぐそこに熊

エサをくれと芸をする

小樽運河にて

マリア様

かわいい教会

トド岩

鰊番屋を望む

小樽駅のランプ

窓から幻想的な光が

夕暮れの小樽運河


今日で北海道の大地ともお別れになる。本当にあっという間だった様な気がする。北海道最後の日を悔いの無い様に過ごそう。

とりあえず昨日見れなかった登別熊牧場へ。熊牧場へはロープウェイで登っていく。終点に着くといきなり子熊が出迎えてくれた。熊牧場では至る所で熊のエサを販売している。普通のパンくずみたいなものだが熊がエサ欲しさに芸をするので、面白がってどんどん買ってしまい気がつけば5、6袋購入していた。踊らされているのは人間の方か?

当初の予定ではニセコから羊蹄山のふもとを抜けて積丹半島、神威岬を経由後、小樽を目指す予定だったが、急遽予定を変更し小樽で長く時間を取る事にした。登別東から高速に乗り一路小樽を目指す。

車を走らせる事2時間、小樽に到着した。小樽はさすがに有名観光地だけあってかなりの賑わい。観光バスも多く、あきらかに観光に来ている人達で埋め尽くされている。小樽はどこもかしこも異国情緒に溢れている。運河沿いをレトロなガス燈が飾り、レンガや石造りの倉庫が立ち並ぶ。歩道も石畳でノスタルジックな雰囲気が漂う。

とりあえず昼食をという事で石造りの倉庫の方へ。この辺りには倉庫を改造した飲食店が建ち並ぶ。迷った挙句、地ビールが飲める『小樽ビール小樽倉庫No.1』に決めた。ここではヘレス、ドンケル、ヴァイスという3種類の地ビールが味わえる。小樽の水だけを使っているらしくどれも口当たりがまろやか。ドンケルが一番美味しい気がするが、ビールが苦手な方にはヴァイスが飲みやすいかもしれない。

腹ごしらえをしたところで定番の北一硝子へ。北一硝子は5号館まであるが3号館が一番大きい。多種多様な硝子器が所狭しと並び、デザインは北一硝子特有のものばかり。見ているだけでも飽きないが値段も手ごろなので、是非自分のお土産として買う事をお勧めする。特にアンティークなランプ類がお勧め。

3号館には北一ホールという所があり小休止が出来る。普通の喫茶店みたいなものなのだがさすがは北一硝子、レトロな雰囲気を演出している。店内には数え切れないほどのランプが並び、全体的に薄暗くランプの薄明かりだけが頼り。まるで明治大正時代に迷い込んだような気にさせられる。ずらっと並ぶランプは本当に圧巻。

その後、小樽オルゴール堂やアンティークミュージアム等を巡った所で、嫁が三角市場に行きたいと言い出した。どうやら札幌の二条市場で買い忘れたものがあるらしい。三角市場までは道のりがわからないので、丁度道端に停車していたタクシーの運ちゃんに聞く事にした。運ちゃんが言うには三角市場はもう閉まっているらしい。三角市場ほどではないが知り合いのお店に案内してあげるよと言われたので、運ちゃんに任せる事にする。

運ちゃんが連れて行ってくれたのは地元の小さなお店だが、商品はそこそこそろっていて安い。運ちゃんの紹介という事で更に安くしてくれた。話の中で、新婚旅行で来ていて今日帰るという話をしたら、運ちゃんが小樽を案内してくれるという。タクシーで観光する人が多いのか観光案内という事で値段設定がしてあり、そんなに高くないのでお願いする事にした。運ちゃんは、小樽はタクシーで回るのがベストと言う。

最初に連れて行ってくれたのは小さな小さな教会。ガイドブックにも載っていないという。時代を感じさせるがかわいい造りで気に入った。次に、よく映画で使われるという坂へ。確かになんとなく見た事があるような風景。小樽の海を眺めながら坂を下る。

その後、望洋台へ。小樽港を一望する事が出来る展望スポットだが、場所がわかりにくく地元の人じゃないとわからないらしい。市街地を抜け旧青山別邸へ。ここは小樽でも有名な鰊御殿で確かに大きい。中に入りたかったが時間が無かったので諦める。

この近くには灯台がありトド岩なるものが一望できるらしい。展望台らしき所に連れて行ってくれたが、トド岩は海の中にある普通の岩だった。ただ眺望がすばらしく、望洋台よりも視界が開け小樽の海を一望できた。近くの海岸にはトドらしきものが横たわっているのが見え、さすが北海道の大自然と思ったが、運ちゃん曰く近くの水族館が飼育しているらしい。

日も暮れてお腹も空いてきたので市街地に戻る事にした。戻る途中で小樽駅へ。何故駅なんかに寄るのかと思ったら、駅に入って振り返れと言う。何だろうと思いつつ駅に入り振り返る。するとそこにはキレイなランプが並んでいた。車で旅行しているだけでは決して見られない光景。運ちゃんの気配りに感謝。

今日は小樽ヨサコイ祭りがあるという事で道も規制され、結構混んでいる。祭りを横目に見ながら裏道を抜ける。こういう時タクシーは頼もしい。運ちゃんにどこかお勧めのお店は無いか尋ねたら、戻る途中でレトロでおしゃれな雰囲気のお店を何軒か紹介してくれた。どこも魅力的でその中の何処でも良かったが、やはり小樽はお鮨という事でお勧めのお鮨屋を教えてもらう事にした。

運ちゃんが連れて行ってくれたのは小樽寿司屋通りにある『すし亭』。ここの女将は美人女将で有名らしい。運ちゃんの同級生らしく、2人なのにわざわざ座敷に通してくれた。美人女将は、娘がヨサコイ祭りの美人コンテストに出場するので応援に行っているとの事で会えなかったが、名刺に写真が載っており確かに美人。会えなかったのが残念かな?ネタは小樽だけあって最高。値段もそんなに高くなく大満足だった。

食後に夜の小樽を散策する。夜の小樽はガス燈の光が幻想的で美しい。お店の窓からも飾られている硝子器を通して幻想的な光が漏れてくる。運河沿いをただ歩くだけで美しくノスタルジックな雰囲気を満喫できる。

そうこうしているうちに出航の時間が迫ってきた。今日で北海道ともお別れ。本当に名残おしい。いつか絶対又来るぞと誓い小樽港を出港した。



本日の走行距離 約 190 km

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